2018年12月29日土曜日

(2018/12/29) 2018年総括

2017年は『生きるか氏ぬかの瀬戸際の年』で、2018年は『氏にはしないけど、人生が詰むか詰まないかの瀬戸際の年』という感じでした。

マトモに働ける体調ではないのですが、かといって完全無職だと貯金が尽きて詰むので、漫画で収入を得る方法を試行錯誤し続けました。

去年までは、実力不足と謎の屑運で、漫画で1円稼ぐことすら異常に難しい時期が続きました。

しかし今年は、一年間なんとか預金残高が尽きない程度の収入は得られました。

まだ全然食えてませんので、カタギの方が見たら、ニートが働かない言い訳をしているようにしか見えないかもしれませんが、自分としては本当にがんばった一年だったと思います…



パートを退職してからの一年半は、『氏』と『破滅』の二文字が脳裏をよぎり続けていました。

毎日が針のむしろのようで、たった一年で完全にハゲてしまいました。

なんとか氏なずに描き続けていられるのは、本当に、応援してくださる皆様のおかげです…!

パートタイマー時代、創作活動があまりにも苦しいので、早く漫画をやめたい、他の趣味を見つけたいとよく言っていました。

しかし、体を壊して仕事を辞めたら、今度は漫画がセーフティーネットになりました。分からないものです。

描けるうちは面白い漫画を描きたいと思っています。お暇なら読んで、気に入ったら同人誌や電子書籍などを買っていただけると嬉しいです…!



余談ですが、僕が辞めたあとの元職場は一層ブラック化したようです。

最大のストレス源だったKCGI同僚もまだいて、相変わらず周りに大迷惑をかけまくっているそうです。

本当にボロボロにされてしまいましたが、もし下手に根性を出して残っていたら、より重症を負って、文字通り氏んでた可能性すらあります。

漫画等の副収入を確保して、いつでもトンズラできる状況を作っておかないと、職場のヤバさが深刻化しても逃げられず、脆い人間、要領の悪い人間は壊されるのだとよく分かりました。

また今後、僕のようにブラック職場で心身を壊すなどして、消去法で独立開業する方が増えるのではないかと予想しています。

2018年12月8日土曜日

(2018/12/08) 中年男子の各SNSでのPV数

オリジナル4コマ『中年男子の日常』は、主にTwitter、pixiv、ニコニコ静画に投稿しています。

ふと思い立って、各SNSでのPV数を比較してみたところ、以下のような比率になりました(pixivを基準に約分)

  1. Twitter:5.4(メディアのエンゲージメント数)
  2. ニコ静:1.8
  3. pixiv:1 (pixivのみ4話分)

予想通りというか、Twitterの圧勝でした。

逆に、pixivが想像していたよりも読まれていません。

しかもpixivは4話分ですので、1/4にすると、以下のように比率の差はさらに広がります。

  1. Twitter:22
  2. ニコ静:7
  3. pixiv:1

pixivの中年男子最新話のPV数は、4話まとめて投稿で1800ほど。

pixivのフォロワー数はそれよりもだいぶ多いので、実はフォロワーの方々にもさほど読まれてないということになります。思ったよりもpixivと中年男子の愛称は微妙なようです。

pixivはもう10年くらいやっていて、その間にストーリーをやったり、エロをやったり、イラストをやったり、4コマをやったりといろいろな時期があります。

つまり、フォローした時期によって牛帝に望む作風が異なるため、pixivでは4コマ以外の時期に牛帝をフォローした人が多いということなのかもしれません。

2018年11月27日火曜日

(2018/11/27) 時代から遅れすぎて一周して最先端に?

最近ラジオやネットをつけていると、

「人生百年時代。もう会社に勤めてれば安泰というわけじゃないどころか、ワンチャン会社員という生き方が消滅するまである」

的な情報を見かけます。

僕は低性能すぎて会社員という生き方ができなかったのですが、時代が一周して、逆に最先端な生き方になっている可能性が微…?

いうても、少なく見積もっても50年くらいは会社員最強時代が続くと思うので、会社員になれるなら絶対に会社員になった方が得だと思いますが…

また、僕の絵に関しても、ずーっと、

「絵が下手すぎる」
「絵柄が古すぎる」
「もっと売れる絵を描け」

とか散々こき下ろされてきたのですが、これに関しても最近になって、

「個性があってよいと思う」
「一周して新しい感じ」

という評価をいただくようになりました。

絵柄に関しても、時代の周回遅れになりすぎて、逆に先端にワープした感も若干あります。

現状さほど売れてないこともあり、どっちの情報も真に受けるわけではないですが、かつては酷評しかされなかった僕のスタイルに擁護意見が出るようになってきたのですから、時代の流れや、個人に対する評価は変わっていくのかもと思いました。

2018年10月30日火曜日

(2018/10/30) 『オタク老人卍』の歴史

今週末、11/4(日)の『ゲームレジェンド29』でいよいよ『びーむちゃん』の総集編を頒布する予定です。

本当は3年前の2015年時点で出てるはずだったのですが、当時いろいろあって空中分解してしまって出ませんでした。

その後も何度か出そうとしたものの、仕事の疲れやら当時のトラウマやらいろいろあって、出そうとするたびに空中分解してしまいましたが、今回はその3年間の怒りを込めてのリベンジ戦です。

『びーむちゃん』のあとは、なんとなく『タイムスリップ北斎企画』改め『オタク老人卍』にティンと来たので、そちらをやる予定ですが、これも考えてみれば、2012年春にアイデアを閃いてから、氏屍累々たる空中分解の山の歴史があり、これも考えてみれば6年越しのリベンジ戦ですね…

頓挫の歴史をまとめてみました。

  • 2012年5月22日:『萌え北斎企画』を思いつく。
  • 2012年6月23日:某WEB漫画サイトの新連載企画に採用され、僕と作画担当者と編集者のタッグ体制で制作開始。萌え絵がテーマのため、編集者の提案で主人公の浮世絵師を葛飾北斎から喜多川歌麿に変更。
  • 2012年7月22日:取材。本を読んだり史跡を訪れたり。
  • 2012年10月31日:第1稿が完成するが編集者にボツにされる(のちに『小説家になろう』で公開したシナリオ。このタッグの時に作った話では一番出来が良かった)
  • 2012年11月~2013年1月:シナリオを何案も書くが、僕と作画担当者と編集者のやりたい方向性が完全にバラバラで、編集者がひとつも案を通してくれず、彼が目指している方向性もサッパリ汲み取れず空中分解。
  • 2013年8月17日:供養のため、編集者に没にされた第1稿のシナリオを『小説家になろう』で公開
  • 2014年1月8日:そのシナリオを絵が上手な友人が読んで気に入り、「自分も協力するから漫画化しよう」と言われて再始動。もともとは助言者という立ち位置だったが、高い画力のため自然と作画担当者になる。
  • 2014年1月8日~2015年1月14日:作画担当者から、前述のシナリオはキャラが薄くてそのままではやりたくないのと、作画前にネームを全て完成させてほしいとの要望があり、修正版のネームを作りはじめるが超難航。丸1年かかってやっと120ページ程度のネームが全編完成。
  • 2015年2月23日:合作長編『もえど』第1話投稿。この時点で発案から2年9ヶ月経過。
  • 2015年5月18日:作画担当者とのいわゆる音楽性の違い問題によって『もえど』連載終了。
  • 2015年10月ごろ:某WEB漫画サイトからスカウトがあり、『タイムスリップ浮世絵企画』が新連載企画に採用される。しかし、なんだか嫌な予感がしたため数日で中止させていただく。
  • 2016年4月7日:読切『北斎エロ同人を学ぶ』投稿。バズリはしなかったが好評。タイムスリップ浮世絵ネタは『JIN』路線よりも『テルマエ』路線の方が正解ではないかと結論づける。
  • 2017年7月23日:読切『江戸の絵師オタクをパクって大ヒット』投稿。本当は長編連載にする予定だったが反応ゼロで即終了。
  • 2018年11月1日:『オタク老人卍』第1話投稿(予定) このシリーズで一番好評だった『北斎エロ同人を学ぶ』をベースに、コメント収録システムを加え、いろいろチューニングもほどこしたバージョンアップ版。果たしてうまくいくのか、それとも今回も空中分解するのか…

もし、無事に『びーむちゃん本』『オタク老人卍』のリベンジ戦に成功して、さらに、もし漫画の収入がパートタイマーの収入を大幅に超えたら、体調を崩して退職 → 2年近く半死半生になる原因になったKCGI同僚と無能上司に対する最高のリベンジになりますので、最高にスカッとする結末になることを祈りたいのですが、まあ、超屑運おじさんですので、また予想に反してダダすべりとか、訳の分からない空中分解に追い込まれるかもですが…

2018年10月24日水曜日

(2018/10/24) 先単行本モデル

これまでの僕のWEB漫画では、できるだけ毎日WEB4コマを投稿して、電子書籍の単行本を売るというやり方でしたが、むしろ逆に、先に単発のDL同人を出して、その後に毎日4コマで販促をかけていく方が良いのでは説が自分の中で出てきました。

自分の場合、通常の後出し単行本モデルのいくつかの問題点を、先単行本モデルで解決できるのではないかと。

(2018/08/10) 新規描きおろしスタイルに移行案

↑いま見たら、以前書いたこの記事でほぼ同じ結論に到達しており、わりと車輪の再発明感ではあるのですが、この時より少しだけ洗練された感じです。

その場合、普通にストーリー漫画にする手もありますし、これも以前考えたことですが、エロにする手もあるなと思いました。

中年男子で例えると、連載開始前にまず最初に猫菱のエロ同人を出して、その後、『中年男子の日常』を連載して、投稿時のキャプション文に販売リンクを含めて、猫菱エロ同人の販促をかけていく感じです。

ただしこの場合、4コマは非エロでも、キャプション文にエロ同人が含まれてるとRTされる時に激しい摩擦になりそうですので、やはりこの案はボツかもしれませんね…

2018年10月20日土曜日

(2018/10/20) びーむちゃん完結間近

2013/10/09に連載開始した『びーむちゃん』
ニコニコ静画の枠(100投稿まで)を使い切って、11/4(日)のゲームレジェンド29で総集編同人誌を出して完結という方針で、今年8月から進めております。

ニコニコ静画の枠は全部で100投稿までですが、まとめて投稿した回とか、4コマではない回とかいろいろあったので、100投稿使い切るのはその108になるはずです。
現在その103までできていて、あとは5本の清書+同人誌用の作画修正で完結です。

8月に更新再開した時点で残り31ページ。9月ほとんど投稿できなかったりしたので、超ギリギリになってしまいましたが、なんとか間に合いそうな感じでもあります。
ただ、ゲームレジェンドの当落がイベント2週間前の現在でも不明なので、もしかしたら落選している可能性もありますが…

『びーむちゃん』は、5年間でいろいろありました。基本的には楽しかったのですが、すごくヘコむこともありました。
一時期はこのまま投げて、フェードアウトで終りでいいかとも考えていたのですが、3年前に『びーむちゃん総集編2』を出せなかったことが本当に心残りで、3年間ずっと悶々としてました。

なので、とりあえず本は出そうと。
『中年男子の日常』連載中に、ニコニコ静画が1枠100投稿までということも分かりましたので、それなら、枠を使い切って終わるのが一番きれいだろうと考えました。

〆切までギリギリですので、まだ予断は許しませんが、とりあえず完結できそうで、感慨深いです。

2018年10月19日金曜日

(2018/10/20) 同人王完結8周年

去年の同人王完結7周年振り返りはコチラ

同人王完結7周年~8周年を一言でまとめると、『毎日4コマで収益を得る方法』を模索し続けた1年間でした。

深刻な体調不良で働けないので、少しでも漫画でお金を稼ぐために、電子書籍や総集編同人誌を出したり、いろいろと試行錯誤しました。

幸いなことに電子書籍と同人誌が多少売れて、トンネルの向こう側に少しだけ光が見えたような気がしました。

パート時代、漫画を描くのがあまりにも苦しい上に、マイナスの結果しか運んでこないので、もうやめたいとずっと言っていましたが、退職することになったら、今度は命綱になるのですから皮肉なものです。

そんなわけで、少しだけ漫画でお金が入るようにはなったのですが、お小遣い程度の額では貯金が減るばかりですので、なんとか生きていける金額まで増やせないものかとさらに考えました。

絵を描いて食っていく定石はいくつかあるのですが、僕がポンコツすぎていずれも実行できないため、イチから新チャートを編み出さなければなりませんでした。いろいろ苦しい状況の中、イチから発明するのはキツいものがありました。

というか、いまだに解決してないのですが、一年間の試行錯誤によって、なんとか答えに近いところまでたどり着けたような気がします。

今後はじわじわ状況が良くなっていくと予想してはいるのですが、はたして正しいのか妄想なのか…という感じです。

2018年9月16日日曜日

(2018/09/16) FANZA同人に注目

電子書籍に関して、以下の理由でFANZA同人に注目しはじめてます。

  • 僕の漫画の読者層は9割がた男性。成人男性ならFANZAで何かエロいのを買った経験があるはず(=すでにアカウントを持っており、アカウント新規作成が不要)
  • DMMブックスのアプリがkindle並に使いやすい。読者さんのITスキルが不要。PCでも普通に読める。アプリなしでも読める。
  • TwitterのTLで見てから2クリック程度でサクッと電書を買える
  • 二次創作やエロ同人も同一ショップに置けるので、僕の方向性が迷走しても販売可能。
  • 価格の相場が同人基準なので、Amazon相場よりもはるかに高い。掛率もまあまあ。
  • DMMブックスアプリでDMM電子書籍の商業漫画も読めるので、多少の相乗効果が期待できるかもしれない。
  • クレカを持ってない場合はDMMポイント購入になるが、コンビニで気軽に買えるし、ポイントが余っても好きなエロ動画やエロ同人を買えばムリなく使い切れる。

問題点はやはり、一般向け作品の絶対数が極端に少ないので、実際にやってみて売れるかどうかですね…

2018年9月4日火曜日

(2018/09/04) 『中年男子の日常』一周年の感想

□ 『中年男子の日常』一周年!


2017年9月4日の『中年男子の日常』初投稿からついに一周年です。いろいろあったので、体感的にはもう2~3年たったような気分ですが、まだ一周年なんですね…
というわけで一年間を振り返ってみたところ、メッチャ長くなってしまいました…

2017年5月に退職してからというもの、当時、日に日に体調が悪くなり続けていて、とてもじゃないけど働ける体調じゃないし、家で途方に暮れていると絶望が襲い掛かってくるので、車でドライブして気分転換することだけが毎日の楽しみでした(今もそんな感じですが…)

2017年9月3日、いつものようにドライブしていると、ふと、
「中年男性の萌え擬人化というのは斬新では…?」
と、謎の発想がおりてきました。

「主人公は中年男性だから、『中年男子(なかとしおのこ)』にしよう。相方の名前はファイナルファイトの『ベルガー』からとって、語感が良い感じの『猫菱ベルガー』でいいか。『猫菱』という苗字だから猫キャラだな」
ドライブ中に5分くらいで案が固まって、帰宅後さっそく描きはじめました。
あまりに体調が悪すぎて1日では終わらず、翌日の9月4日に完成させてTwitterに投稿しました。

反応がきわめて良かったので、この時連載していたけど反応が薄かった『Twitter4コマ作家物語(4コマ版)』の最終回を描いて終わらせて、4日後の9月9日からほぼ毎日投稿しはじめます。

4コマ漫画の毎日投稿は難しそうに思えたのですが、実際にやってみると意外とできたのですが、1ヶ月くらいたったら、
「こんなことをしていて何になる…?」
「もう終わりだぁ!」
と、いつもの絶望発作が起きて、流れが良かったにもかかわらず、『その27』で自ら打ち切りにしてしまいました。

いま振り返ると、ここ数年あまりにも漫画の流れが悪すぎたので、超悲観的になっていたのと、慣れない毎日4コマで疲れがたまって無意識に逃げたかったのと、4コマの内容がワンパターン化していることを悩んでいて、これ以上続けても質が下がる一方なのではとか、ほぼ無意識レベルの様々なマイナス要因が影響していた気がします。
それから1ヶ月半くらい、kindle版『同人王』の作業を進めて、発売にこぎつけます。

発売後は手が空いたので、なにか新連載をやろうかと思ったのですが、読者さんから、
「中年男子の続きを読みたい!」
とのリクエストをいただいて、連載を再開します。

その後、紆余曲折ありましたが、再開後はきわめて順調。合計で150本描いて、僕の中では過去2番目の連載尺になりましたし、単行本もオリジナルの同人誌としては相当な売上になりました。
あの時連載再開をリクエストしてくださった読者さんには本当に感謝しています。

以下(↓)の発明も、中年男子の連載中に思い付いたものです。
(同人誌にPDF版DL用のQRコードをつけるのは、確か『ネット絵学2018』の方が早いですが、その少し前から考えてはいました)

  • 4コマの横にキャラ紹介欄をつける
  • 4コマの横に読者コメントを収録
  • 同人誌にPDF版DL用のQRコードを載せる



□ フォロワー増加に関して





Twitter本垢のフォロワー増加グラフはこんな感じです。

Twitter本垢では誰もフォローしていませんが、これは無頼を気取っているわけではなく、僕が誰かフォローすると、いろいろあってアカウントの寿命が縮むので誰もフォローできないだけで、インディーズ漫画描きにとってフォロワー数はわりと氏活問題ですし、実はけっこう気にしています。

左端~右2/3くらいの階段状になっているところは単発4コマを中心にやっていたころです。バズると一気に増えるのですが、バズらないと全然増えず、安定しません。

右2/3~右端の右肩上がりになっている部分は『中年男子の日常』連載再開後です。細かく見るといろいろあるのですが、基本的には単発メインよりも、良い感じの連載があった方がはるかに安定するような気がします。

2018年8月27日月曜日

(2018/08/27) 銃撃ののち砲撃

『ビジョナリー・カンパニー4』を買ったところ、自分には『ビジョナリー・カンパニー2』よりも参考になりそうな感じでした。

特に注目したところは『銃撃ののち砲撃』というアドバイスです。

自分なりにザックリまとめると、一見どう考えても未来の花形になりそうな画期的商品であっても、実戦でうまくいくかどうかは、実際にやってみないとまったく分かりません。

机上の考えで「これはイケる!」と確信して、実証データもなしにいきなり大規模なプロジェクトをはじめて、大ハズレしてしまうと大損だし危険です。

なので、最初は的を外してもさほど痛くない低コストで小規模な『銃弾』を撃ちまくって、手ごたえのある当たり方をした銃弾があれば、全火薬を込めて大規模な『砲弾』に切り替えて発射せよ、みたいな教えです。

非常に常識的なアドバイスだと思います。



僕の場合、去年の退職後、なんとか創作活動で収入を得たいと考えて、考え付く限りの『銃弾』を撃ちまくりました。結果的に当たったのはこの辺です。

  • SNSでのほぼ毎日4コマ
  • 読者コメント収録4コマ
  • オリジナル連載『中年男子の日常』
  • 総集編同人誌(in COMITIA)
  • Kindle単行本

退職前は創作活動で収入を得ることをほぼ諦めていたので、一年ちょいでだいぶ進歩した感もありますが、まだ全然食えてないので、これからという感じです。

そのために、『銃撃ののち砲撃』の教えをどう実践していくかという点で悩んでいます。



今後の予定としては、オリジナルも二次創作も全部同じフォーマットで描いて、半年とか季刊くらいで100ページくらいの総集編同人誌+DL同人を出そうかと考えいました。

この方法は、おそらくTwitterではうまくいくのではないかと考えています、

しかし、『中年男子の日常』の実証データで、総集編同人誌は、ショップ売りではさほど部数が伸びないことが判明しています。

イベントに出れば売るのですが、今回の本は二次創作も含めてしまうので、COMITIAには出られません。となるとコミケやサンクリになりますが、コミケはともかく、サンクリでオリジナル一般向けメインはまず無理です。

同じように『中年男子の日常』の実証データで、非エロのDL同人もさほど売れないことが分かってしまっています。

となると、理屈ではよさそうであっても、現実的にあまり売れてない方法に活動を集中させるのは、それこそ『精度未調整の砲弾を撃つ』行為そのものであり、無理があるのではないかと…

ただ、実際やってみないと分からないところもありますので、2016年ごろの4コマ漫画の総集編を出してみて、これを銃弾として様子を見てみようかとも少し考えてはいます。



逆の発想で、先に有償のKindle本かDL同人を出して、売れることが確認できたネタを、無料のWEB漫画連載にして規模を拡大していく方が、『銃撃ののち砲撃』の概念にフィットしてるのかなぁ…ともちょっと考えていますが、よく分かりません。

2018年8月19日日曜日

(2018/08/18) 新書ペイント4コマにコメント収録

新書ペイント4コマにはコメントを収録しない予定でしたが、コメントがないと寂しい的なコメントもあったので、コメント収録版も作ってみました。


2018年8月17日金曜日

(2018/08/17) ペイント漫画のフォーマットがたぶん完成

僕は作画根性がないので、印刷解像度で描くのは辛いものがあります。できれば作画が楽なペイント漫画で描きたいと前々から思っていました。

しかしペイント漫画は、WEB漫画として無料で読む分には良いのですが、有償頒布しようとすると途端に難しくなります。

特に、紙の本に印刷するのが難しい。拡大すると線のカクつきが目立ちます。

なので、有償頒布したければ印刷解像度で描くしかないのですが、そうすると辛い。

この堂々巡りが解決せず、たしか2011年から7年にわたって延々と悩み続けましたが、ついに回答が出たかもしれません。

細かく解説すると長くなりますし、皆さんも興味ないと思いますので、簡単に結果を書きますとこんな感じです。

  • キャンバスサイズ:550 x 1200px(内枠:540 x 1190px)
  • ストーリー漫画の時は1キャンバスに8ページ分縦に並べる
  • 印刷時は3倍に拡大して新書判で印刷する

これでしたら、ニコ静、Twitter、pixiv、Kindleに対応可能です。
ペイント漫画を印刷すると線がカクつく問題も、3倍拡大程度ならさほど気になりません。
また、4コマのみではなく、ストーリー漫画でも使えます。

細かくなるので割愛しますが、他にもいろいろうま味な感じです。



□ 現時点で分かってる弱点

  • 新書サイズを安くて良い感じに刷れる同人誌印刷所が少なそう。
  • 新書判は統一規格がないので、印刷所によって微妙にサイズがブレる(特に横幅が1cmくらいブレる)
  • Instagramで公開できない(画像比率が縦長すぎて投稿不能)
  • ショップ頒布が弱い(小さすぎて店頭で見つけづらい)
  • BOOTHの個人通販だと小さすぎて発送が難しい



□ 上半期・下半期ごとの総集編案

漫画の分量がたまったら単行本を出しますが、新書ペイント漫画の場合、あえてジャンル分けせず、『牛帝@4コマ垢総集編 2019年上半期』みたいに、140ページ程度のまとめ本を半年刻みとかで出すのもアリかなとも思ってます。
オリジナルも二次創作も、単発も連載も、4コマもストーリー漫画も全部収録する感じで。

僕はどうやっても絶対迷走しますので、そちらの方が迷走しても単行本化時にロスが出なくて良いのではないかと。

2018年8月10日金曜日

(2018/08/10) 新規描きおろしスタイルに移行案

□ 現状の悩み:各部がどうにも非効率で儲からない


こんにちは、牛帝です。あと一ヶ月で『中年男子の日常』をはじめて一周年です。三年くらいたったような気分です。

いま現在、『ほぼ日刊でWEBに4コマをうpって、電子書籍や総集編同人誌を頒布する』スタイルで活動しています。
なんだかんだ過去最高の成績をあげられてますし、決して悪いやり方ではないのですが、自分の性格や価値観との相性の悪さも感じています。

ザックリいうと、各部がどうにも非効率で儲からない。

まず電子書籍。
電子書籍最大手のKindleには、『WEB二重公開禁止規約』があります。Kindleの漫画がTwitter等でも公開されていると、これに抵触して、印税率を半分に下げられてしまいます。

WEB漫画は『WEBで漫画を無料公開する』という構造上、どうやってもKindleの二重公開禁止規約に抵触してしまいます。
かといって、WEBからWEB漫画のログを消すのは、WEB漫画描きとしての存在感を自ら捨てる行為であり、これはこれで自札行為に等しい。

他のショップならこんな悪辣な規約はありませんが、Kindleは他のショップの何倍も売れますので、オリジナルの非エロ作品は、現実問題として、Kindleじゃないとまとまったお金になりそうにありません。

次に紙の本です。
紙の本は、オリジナル作品の場合、ショップ委託だとそこまで売れるものではないので、やはりCOMITIAやコミケが販売の中心になります。

イベントに出るのが好きなタイプなら何も問題はないのですが、自分は同人イベントにはできれば一切出たくないタイプですので、非常にストレスがたまります。かなり無理をしないと続けられません。

ショップ委託ならそんなストレスはないのですが、さほど数が出ない上に販売手数料も取られるので、こちらも儲からない。

まとめますと、電子書籍も紙の本も『帯に短したすきに長し』で、非効率で儲からない。どうにも歯がゆく、フラストレーションがたまります。



□ 解決策の案:新規描きおろしスタイル


そのことをずっと悩んでいたのですが、ふと先日、Twitterとかに投稿する漫画と、電子書籍の漫画とを分けて、WEB版とは別に新規Kindle本を描き下ろすスタイルを思いつきました。

エロ同人作家がよくやるパターンです。無料のエロ絵で客寄せして、それとは別に、新規に描き下ろしたエロ同人を買っていただくスタイル。

このやり方なら、Kindle本は新規描き下ろしなので、二重公開禁止規約にも抵触しませんし、電子書籍をメインにすることも可能そうです。

理屈上かなり良さそうなのですが、皆さんの希望的には総集編スタイルなんだろうなぁ…と思っていたのですが、試しにTwitterアンケートを取ってみたところ、予想に反して新規描きおろしスタイルの圧勝でした。





これ幸いと、いま抱えてる総集編案件を片付けたら、毎日ラクガキ+描き下ろしKindle本スタイルに移行したいと思います。

2018年7月30日月曜日

(2018/07/30) Twitter日常垢を鍵垢化しました

自分の漫画の話をするときに、貧乏人なのでどうしても『お金』という切り口になってしまい、いずれ炎上しかねない気がしたので、Twitterの複垢(日常垢)を鍵垢に変えてみました。あくまで炎上予防のためで、現時点で何かあったわけではないです。作品公開垢と日常垢を分けてると鍵垢化のデメリットが特になくて便利。メインの4コマ垢の方は特に変更ありません。

2018年6月20日水曜日

(2018/06/20) 『神回』の考察

□ 『チャンネル』と『神回』


ゲーム実況や4コマ漫画など、比較的短い、ある種の一話完結コンテンツを定期的に配信・投稿し続けるスタイル。これとインターネットは非常に相性が良い。

何かのチャンネルで毎日のように弾を撃っていくと、確率の問題で、全ての要素がうまく噛み合って、突出して面白くなる『神回』が出てくる。また、この路線ならハズレないといったような『得意ネタ』もでてくる。

こういった『神回』や『得意ネタ』は、そのチャンネルの『上澄み』で、初見の方にも面白さや魅力が分かりやすい。それゆえ視聴者を増やすのに効果的。

ただ、上澄み部分だけを作っていくのは難しい。やはり確率の問題で、清濁併せ持つ原液をどんどん作っていくことが、結果的に上澄みの量を増やすことにつながる。



□ リスクとリターンの『非対称性』


ゲーム実況や4コマ漫画など、比較的短いコンテンツを定期的に配信・投稿し続けるスタイルは、失敗した時のリスクは小さいのに、当たるとデカい『非対称性』がある。

以前、20分で描いた4コマがTwitterで2万RTくらいまで伸びたことがあった。失敗しても作業した20分を失うだけなのに、当たったら2万RTという巨大な成果で、明らかにリスクとリターンが非対称。ナシーム・ニコラス・タレブの『反脆弱性』のような、この『非対称性』がポイントではないかという気もする。

現実的にはやはり、こんな極端な現象はまず起きないので、もっと地味で微妙なラインでコツコツやっていくことになるが…

なにか『モッている』というのは、現在の専攻分野において、こういう非対称性のヒットが起きやすいか否かを意味している…? 例えば自分だとギャグは比較的ウケやすいが、エロではバズったことがない。



□ 神回と収益化


上記の『非対称性』理論を踏まえると、リスクとリターンの非対称性によって、毎日コツコツとコンテンツを投稿し続ければ、短・中期的にはスベり続けたとしても、長期的には何回かバズる。それを織り込んで、長期スパンで自己強化していけるシステムを構築できれば理想的。

YouTubeは流れがシンプルなのでイメージしやすい。動画の数をどんどん増やしていけば、確率の問題で、ハズレも出るけどヒットも出て、長期的にはチャンネル登録数・視聴回数・広告収入がどんどん底上げされていく(はず)

あと、『神回が大事』みたいに書いた流れと矛盾するけど、バズりという運否天賦に頼らずとも自己強化していけるシステム作りと、なによりも、飽きずに地道に弾を撃ち続けていくことが生命線なのかもしれません…

2018年6月10日日曜日

(2018/06/10) 漫画業界の未来予想

ド素人のインターネット漫画おじさんの妄想ですので真に受けてはいけない(戒め)

  • 現代の出版社は、本が売れずに貧しくなった結果、本の内容も会社の経営も劣化してしまい、劣化したのでますます売れなくなって、売れないのでより劣化する悪循環にハマっている気がする。
  • 30年近く同じような安牌に頼り続けた末のどん詰まりで、今から長いあいだ試行錯誤をする気力も経営体力もおそらく残ってなさそうなので、復活は難しそう。
  • 会社が弱るととうぜん末端にしわ寄せが行く。よって新人や売れない漫画家へのクソ待遇は今後さらに悪化していく可能性が高い。
  • 新人と売れない漫画家の取り分は無限に下げ続けるが、出版社の正社員の給料額だけは石にかじりついてでも死守する。
  • 現時点ですでに印税率5%とかいう悪評も聞くし、さらに悪化する可能性も高いし、今は個人出版やYouTuberなど商業出版以外の創作活動の選択肢も多いので、さすがにそろそろ見捨てられはじめる。
  • 新人が入ってこなくなり、安定して稼ぐベテラン漫画家たちも年齢とともに弱っていき、これから10~20年程度で完全に詰む可能性が考えられる。

2018年6月8日金曜日

(2018/06/08) 『三つの円』の対偶

この一年かなり読んでるビジネス書の『ビジョナリー・カンパニー2』という本に『三つの円』という概念が出てきます。

すごくザックリいうと、

『世界一になれるほどの潜在力があり、自然と情熱を燃やせることで、かつ儲かることをすべし。それに専念して他のことはやめるべし』

みたいな感じです(独自解釈注意) それぞれの要素をひとつの円として、三つの円が重なったところで活動するといいわゾ的なニュアンス。

これに関しては、対偶を考えてみると、経験と照らし合わせて納得しやすいのかもと思いました。例が偏っていて恐縮ですが…



>高い能力があって儲かれば、情熱を燃やせなくても良い?

儲けやすいDL同人で、内容も良いのでいきなり売れて、最初はものすごくうまくいくけど、すぐ飽きて新作が投稿されなくなって終わるパターン。

>情熱を燃やせて儲かれば、能力が凡庸でも良い?

儲けやすいDL同人で、新作もコンスタントに投稿し続けているのだけど、突出した部分がなくてあんまし売れないパターン。

>情熱を燃やせて高い能力があれば、儲からなくても良い?

創作物をコンスタントに投稿し続けていて、内容がよくて人気もあるのだけど、全然儲からなくて困っているパターン。



こうして考えると、やはり三つの要素すべてが要るような気がします。

2018年6月3日日曜日

(2018/06/03) Twitter4コマ作家物語

『Twitter4コマ作家物語』のストマン版を投稿してからちょうど一年。なんか急にティンときて完結させたくなり、また、どうしても全貌が見えなかったシナリオも突然全部まとまったので、いつものエターなってるヤツを完結させるムーヴで、中年男子の更新を2~3ヶ月止めて、Twitter4コマ作家物語に専念して一気に片づけようかと考えてました。

…が、2~3ヶ月かかりっきりで全編完成させて一括うpして、残念ながら不発だった場合、間違いなく深刻なダメージを受けますので、とりあえずシナリオはもうできてますし、あとは集中力のいるネームだけまとめて完成させたら、残りの清書作業は毎日4コマと並行してちょこちょこ進めていった方が良いのかなという気もしています。

ナシーム・ニコラス・タレブの『反脆弱性』という本に、自分なりに要約しますと、
「中くらいのリスクをとるのではなく、90%は超手堅いものに投資して、10%で博打をうって、バーベルのような感じで両極端の特性に同時に投資をするとよい」
みたいなことが書かれてました。

WEB漫画もそんな感じで、バズりはしないけど手堅い毎日4コマをメインにしつつ、特大バズりの可能性もワンチャンあるけど、スベって不発の可能性も高い長編漫画も並行して描いて、週4ページくらいづつうpっていく方がモチベーション維持の面でも良いのかなと。

印刷解像度で並行制作はさすがに無理ですが、長編漫画をペイント漫画にして、ネームも先行完成済みであれば、4コマ1本を描く時間で4ページ分の清書が可能ですので、楽ではないけど不可能でもないのではないかと。

『Twitter4コマ作家物語』が無事完結した暁には、例によってPDF単行本を頒布しようと考えてます。これに関してもいろいろ考えてはいるのですが、長くなったので今回はこれで終わります、

2018年5月26日土曜日

(2018/05/26) ナユタさん完結7周年

6月で『ナユタさん』完結から7周年ですので、軽く振り返ってみます。

『同人王』連載中から、長編ストーリーWEB漫画は自分の性格的に向いてないというか、描いてて猛烈に苦しむので、4コマ漫画の方が性格的に向いているような気がしていました。

『同人王』完結直後の2011年。当時は4コマ未経験でしたが、あえて強引に方針転換して、初の4コマ連載『ナユタさん』をはじめました。
『ナユタさん』はもともと短期連載の予定で、予定通り半年で終了します。

2013年、4コマ連載第二段の『びーむちゃん』を開始。最初は4コマのみでしたが、読者さんから「解説が欲しい」との要望があり、4コマの左側に解説テキストも掲載。これが『4コマ+テキスト』スタイルのひな型になりました。

2016年、しばらく止めていたTwitterを再開しました(現在も続くTwitter4コマ垢)

本来なら両方とも一週間で爆破する予定でしたが、なぜか現在も続いています。

2017年、『中年男子の日常』を連載開始しました。これはわりと軌道に乗って、4コマ連載で過去最長の132本(約3ナユタさん)まで続いています。

実は中年男子も、27本目の時に、
「こんなことしてても無駄や! 終わりや終わり!!」
と、例の『絶望発作』が起きて、一度連載を打ち切っています。

ですが、読者さんから復活希望の声があったので復活してみたところ、特に問題もなく100本以上続いています。今になってみると逆に、当時絶望していた理由がよく分からなくなっています。



こうして振り返ってみると、7年半前に『4コマ漫画』の種をまきはじめて、本当にいろいろあって、ようやく今になって少し収穫できはじめているという感じです。

当時なにかビジョンや信念があれば、もっと効率よく行けたのかもしれませんが、そんなものはいまも昔も持ったことがないので、無駄に時間がかかりました。

しかし、実際に良い流れを呼び込んだタイミングは、ビジョンや信念ではなく、なんかガンギマって、すぐ爆破する前提で負ける可能性の高い博打をやってしまった時か、読者さんの何気ない一言だったような気がします。

4コマ路線が良かったのか悪かったのかは分かりませんが、当時ナユタさんではなく再び漫画描き漫画を描いていたら、それはそれで今ごろ煮詰まってたような気もしますので、今でも描き続けられているという点で、良い選択だったのかは分かりませんが、悪い選択ではなかったのかもしれません。

2018年5月16日水曜日

(2018/05/16) 中年男子BOOTH用バナー




BOOTHの透過版バナーに絵を入れたのを作ってみました。

掛率の関係で、Kindleの756円本と、BOOTHの324円本の印税額がほぼ同じ(というかBOOTHの方が多い)と判明。

Kindleの方が利便性が高いのは確かですが、価格が432円も安くなるのであれば、BOOTHで良くね…?という気も。

PDFはKindleと違って読んだ箇所を記憶できないのが弱点でしたが、『Adobe Acrobat Reader DC』のアプリなら記憶できると判明。

パソコンのBOOTH購入後にスマホにインスコするのが面倒なも、QRコード技とかで対応できるかもしれませんし、値段と細かいカスタマイズで対応できないかしら…



デカいバナーも作ってみました。



ページ数入りバージョン。

2018年5月6日日曜日

(2018/05/06) COMITIA124レポ


2018年5月5日の『COMITIA124』にサークル参加しました。昨年5月のゲームレジェンド以来なので、丸一年ぶりのサークル参加です。メチャクチャ長くなってしまった上に特に笑いどころもないですが参加レポです。



□ 最高の会場コンディション&無事完売!

イベント当日はGWな上に天気も良く、さらに会場の東京ビッグサイトでは、COMITIAの他にも、スタジオYOUさんのイベントや、ドールやガレキのイベントも開催されていて、人口密度も非常に高く、これ以上ない場のコンディション。Twitter等を見る限り、全体的に売れ行き好調だったようです。

僕も売れ行き好調でした。新刊総集編『中年男子の日常 老の巻』と、2011年の既刊『同人王』(同人誌版)の残り在庫を持ち込んで、両方とも完売(※)。

※正確には中年男子が4部残りましたが、持ち込んだ数を考えると完売と言ってよいでしょう。

ぶっちゃけ、開場までは心身ともに相当ブルーで、もう帰ろうかしらとか、13時で体力が尽きるのではとかけっこう本気で思ってましたが、ふたを開けてみたら、狐に化かされているのではと思うくらいのハイペースで売れはじめ、売り子を手伝ってくれたむらづき兄貴と二人で顔を見合わせて驚きました。
COMITIAは9年半前から参加していますが、こんなことははじめてです。

しかしそれもスタートダッシュだけで、すぐ売れなくなるだろうとたかをくくっていたのですが、むらづき兄貴が、
「いやでも、ビッグサイトの他のイベントに行った方々が、あとでCOMITIAに来るとかで、存外最後までこんな感じなのでは…?」
と予想。実際に13時をすぎてもかなり人がいて、15時くらいまで売れ続けました。



□ 新刊1000円で一石三鳥&むらづき兄貴に感謝

今回はレジ作業の簡略化のために、新刊は1000円にしてみました。全108ページあるので相場ではあるのですが、自分としてはかなり強気な値段設定です(『同人王』は500円)。

結果は大正解で、レジのストレスがなくなりましたし、単価が高いので利益率も高く、イベント後は即ビッグサイトのATMに振り込めると一石三鳥でした。

しかし、レジを簡略化してもなお過去最高にてんやわんやしていました。むらづき兄貴が手伝って下さって本当に助かりました。ひとりだったらマジで詰んでました。



□ COMITIAはむしろ厚い本の方が有利…?

現場の反応を見る限りでは、WEB版を読んでないけど、会場で見かけてその場で衝動買いして下さった方が意外と多かったようです。

もしかしたらCOMITIAに限っては、安くて薄い本よりも、高くて厚い総集編の方がむしろ有利まであるのでは…?とも少し思いました。

オリジナル作品は、ぶっちゃけ内容よりもページ数なところがあるというか、ものすごくよくできた16ページ漫画よりも、内容普通な100ページ漫画の方が心に残る面があります。僕も100ページ超の総集編はすべて深く心に残っています。

つまり総集編同人誌は、単価は高いけど、読後感も含めるとむしろ安くて薄い本よりもコスパが良いまであり、COMITIAの参加者は玄人率が高いので、そういう考え方を持っているのではないかと自分は感じました。

というか、そうとでも考えないと、1000円もする同人誌をその場でチラ見して、WEB版を読んでないのに即買う人が一定数いた説明がつきません。普通高いと躊躇するはずですが、むしろ500円の本よりもサッと買っていったように見えました。



□ 『同人王』増刷希望の声

『同人王』が午前中で売り切れてから、
「増刷の予定はないのですか?」
と4名くらいの方から質問されました。1巻260ページの上下巻という狂った仕様で、100部完売しても利益が出ないくらい原価がかかりますので、どうしたものかなという感じで、これに関してはちょっと考えます。



□ 『ネット絵学2018』

また、4ページ寄稿させていただいた『ネット絵学2018』の方も売れ行き好調で、会場持ち込み分が完売したらしく、ホッとしました。なぜホッとしたかというと、1000部売れてもまだ赤字という超良心的すぎる価格だからです…

あと、現物を見てはじめて知りましたが、僕の4コマが大トリ的な位置に来ていて、この超豪華メンバーの本のシメが僕なんかで良いのか!?と嬉しくも震えました。



□ 今回は完勝でしたが次回以降の参加は未定

そんなこんなで今回は、場のコンディションと、珍しく豪運にも恵まれて、これほどネガティブな僕ですら完勝だったと言えるほどの大成功でした。

ただ、これほどうまくいってもなお、自分は性格的にも体質的にもイベントに向いてないなと思ってしまったことと、今回は運が良すぎたので、平運になるとどうかという点と、関東組がCOMITIAで盛り上がるほど、地方組や仕事組はぐぬぬ感が出てしまうのではと思ったことなどから、次回以降の参加は未定です。

やはりリアルイベントはいろんな意味で強いと肌で感じましたが、自分はネット生命体に徹した方が良いのでは…ともちょっと思いました。



□ さいごに

毎日誰とも会わず、コツコツと4コマを描いてはネットにうpる日々を送っていると、
「俺はこんなことをしてて良いのか…?」
と疑心暗鬼になってくるのですが、今回よく売れたことで、毎日4コマの方向性は需要があるのだと自信がつきました。今後もなるたけ毎日4コマをうpってまいりますので、お付き合いいただけますと嬉しいです!

また、今回頒布した『中年男子の日常 老の巻』は、メロンブックス様でも委託頒布予定です。そちらもよろしくお願いいたします!

『中年男子の日常 老の巻』(メロンブックス)

それでは、予定の3倍くらい長くなってしまいましたが、以上で報告終わりです。着席!(パクリ)

2018年4月21日土曜日

(2018/4/21) WEB4コマで『読者が無意識に望んでいる世界』の推測

Amazonの本に『顧客が無意識に望んでいる世界』『来たるべき世界』から逆算して今やることを考えるべし的な話があったので、自分なりに考えてみました。
こういうのも箇条書きよりも、イメージとしてCMにした方が把握しやすいかもしれませんね。


  •  SNSで面白い4コマが毎日無料でとどこおりなく読める
    • SNSなのでこちらから見に行かずとも新作が勝手に流れてきて、日常スキマ時間に自由な端末でサクッと読める
    • 複数のSNSに投稿され、常駐するSNSで読める。
    • よって『更新を毎日途切れさせない工夫』が求められる 。これが一番クリティカルかつ実行が難しいですね…
  • 漫画のログ量が多く、SNSの過去ログをさかのぼるだけでも十分楽しめる。 
  • 4コマ垢として安定はしてるけどマンネリではなく、何らかの新しい展開など飽きさせない工夫がある 
    • ある意味これが一番結論が出ない? 
    • 労力的にかなり難しいが、2作品を並行連載する? 
    • 100本単位で連載を休んで切り替える? 
      • 中年男子を100本描いたらTwitter4コマ作家物語を100本描いて、また中年男子に戻るみたいな…
  • あくまでヒマつぶしの4コマ漫画なので、鬱展開、政治思想、過激な暴力表現・性表現などのゲンナリ要素がない 
  • SNS上に4コマ以外の発言がほぼ存在しない。
  • 広告がない 
  • 単行本を買わなくても十分楽しめるが、単行本で一気読みするとさらに楽しめる。 
  • 紙と電書、両バージョンの単行本があって選べる 
  • 単行本購入時に、新たな会員登録や個人情報入力が不要 
    • 現実的には店頭買いか、Amazon(Kindle)の2択? 
  • 紙の単行本にもPDFファイルが付属する 
    • 通常、紙の本と電子版は別々に買わされるが、1回の購入で両方手に入る。 
      • どうやってDLアドレスをパソコンに入力させるかが微妙。リンクを踏むだけで良いようにしたいが…
        • アドレスは大っぴらにリンクしてて、DLパスワードを求める?  
    • Kindleのように途中まで読んでたところから即再開できると最高だが、PDFの仕様上さすがに無理か。 
  • 大きい書店に行けば紙の単行本を買える 
  • 紙の単行本をAmazonで通販できる。 
  • よく行く同人イベントでも買える。
  • 電書版は、使い慣れてる電書ショップのもので読める 
  • 女の子がかわいい
  • たまに、がんばればシコれるけど、嫌な感じのエロさではないくらいの距離感のお色気絵(水着、シャワー等)が投稿される。

2018年4月20日金曜日

(2018/4/20)『中年男子の日常』頒布体制の整理

おかげさまで『中年男子の日常』単行本が売れ行き好調ですが、無計画に展開しすぎて、電書と紙の本で収録尺が噛み合わなかったりしてなにがなにやら状態ですので、ちょっと整理することにしました。

  • 現在、電子書籍と紙の本で全く別のまとめ方をしてますが、いちいち表紙やおまけ漫画を描き下ろしたり、画像ファイルを移動したりとタイムロスが多いので、ファイルを1本化して両方同じ内容に統一する。
  • 本編100本収録を基本にする。現在の電子書籍は44本収録ですが、これも100本単位に変更。尺がこれまでの2倍強になるため、価格も1巻298円から、6~700円程度?に値上げ。
  • 単行本の発行時期が電子書籍と紙でバラバラでしたが、今後はほぼ同時に発売して、読者さんが好きな方を選べるようにする。
  • 電子書籍の1~2巻が本編1~88収録で、3巻が本編101~200収録だと、本編89~100の12本が欠番になってしまうため、電書の3巻目(=紙の2巻目)は特例で本編89~200の112本収録とする。
    • 紙の本(老の巻)を持ってる方は、12本分重複しての収録になっていしまいますが、頒布価格は変わりませんので許してヒヤシンス。
  • 中年男子よりもページ数が5倍くらいある同人王の方が価格が安いと値付け基準が意味不明になるので、つじつま合わせのためにいずれ値上げするかもしれませぬ。

(↓)まとめるとこんな感じです(4巻が出るかどうかはまだ分かりませんが…)


>電子書籍
  • 1巻:本編1~44(44本)
  • 2巻:本編45~88(44本)
  • 3巻:本編89~200(112本)
  • 4巻:本編201~300(100本)

>紙の本
  • 老の巻:本編1~100(100本)
  • 猫の巻:本編89~200(112本)(12本重複収録)
  • 喪の巻:本編201~300(100本)

2018年3月3日土曜日

個人チャンネルの時代

おはようございます。牛帝です。

オリジナルの中年男性萌え擬人化(?)4コマ『中年男子の日常』が連載開始から半年たちましたので、メモも兼ねて。

現代は、個人がネットでそれぞれの『専門チャンネル』を持つ時代だと考えています。

それは、アニメの二次創作のTwitter垢だったり、ホラーゲーム実況のYouTubeチャンネルだったり、純喫茶レポのブログだったりします。

無名の一個人であっても『チャンネル』が軌道に乗れば、余暇の活動でそこそこの知名度とお小遣い程度の収入は得られると思います(ただし専業化は困難)。

個人の『チャンネル』が軌道に乗るフェーズを自分なりに分析すると、以下のようなイメージになります。

  1. 自分の『チャンネル』の基本的なテーマとスタイルを固める。もともと情熱を燃やせるネタで(そうじゃないと長続きしにくい)、これまでのネットになかった切り口だと望ましい。
  2. 定期的にコツコツと作品を投稿し続ける。1~2年は『虚無の暗黒』との戦い。
  3. 折を見て収益化方法も確立。YouTubeのように収益化方法が標準装備されていると楽。
  4. ログ量がたまり、「このネタならあのチャンネルを見ろ」みたいに定番化して人気が加速する。
  5. さらに投稿を続けるとじわじわ数字が底上げされ、スケールメリットで効率が上がり、チャンネルの自己強化が進んで要塞化していく(弾み車効果)



□ 自分の場合

  1. 基本的なテーマは『中年男性向けの毎日4コマ垢』。既存の毎日4コマ垢はどれも若向けで、30~40代向けはほぼ空白地帯という印象。そして毎日4コマなら情熱を燃やしやすい。基本的なスタイルは『中年男性萌え擬人化(?)4コマ』。
  2. 『中年男子の日常』をおおむね毎日投稿。2017年9月から半年間続いて現在80本強(けっこう休み休みですが…)
  3. 【イマココ!】収益化方法が確立されていない。一番相性が良さそうなのはKindleですが、掛率が低すぎて儲からない(印税35%時)。かといって他のプランも帯に短したすきに長しで決定打がない。
  4. 【未来】連載が1年以上続いてログが200本くらいたまれば、『オッサン向けの毎日4コマ垢なら牛帝』みたいに定番化して人気が加速するかもしれない。
  5. 【さらに未来】その後も投稿し続ければ、スケールメリットで効率が上がって、さらなる自己強化が期待できるかもしれない。



□ 『中年男子の日常』連載中です!

そんなこんなで、オリジナルの4コマ連載『中年男子の日常』はまだまだ続きます。引き続きよろしくオナシャス!

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